訪問時期:2023年1月
ゲルハルト・リヒター展を見にいくために、愛知県の豊田市美術館まで行きました。ついでにせっかくなので愛知で一泊してきました。
まず小田原まで小田急線で行き、小田原から新幹線で豊橋駅まで行き名鉄で豊田市へへ行きます。少しでも運賃を安くする経路を探った結果こうなりました。
・小田原→豊橋 (新幹線)、
・豊橋→知立 (名鉄)
・知立→豊田市 (名鉄三河線)
ちなみに豊橋駅で名鉄のホームへ行くためには、一度JRの改札を通ってから行きます。初め、分からなくて一瞬不安でした。JRの改札で交通系ICカードをタッチしていれば、名鉄の改札でタッチする必要はありません。
豊田市駅に到着。トヨタ自動車のおひざ元だけあって、かなり栄えている街です。
豊田市美術館へ行く前に、まずは食事。異彩を放つ外観の建築「VITS」の中のタイ料理屋へ行くことに。
VITSの4Fにあるタニサラ(Thanisara)というタイ料理屋です。
年季が入った渋い建物の中を、エレベーターで4階にあがり、本当にお店があるのかというくらい寂しい空間を、案内を頼りに進んでいきますと、、、
奥にあるタニサラにたどり着きます。
怪しい建築とは異なり、店の中は至って普通のタイ料理屋風情で、お客さんもたくさん入って賑わってました。
ランチメニューでパッタイセットをいただきました。
パッタイは少なめで、代わりにいろいろおかずがあって楽しめました。飛び交う言葉からスタッフは現地の人だと思うのですが、味は日本人向けにマイルドな感じでした。美味しかったですよ。繁盛してるのも頷けます。
PayPayで支払い。ちょうど実施中だった豊田市の20%還元キャンペーンを受けました。
◆Thanisara(タニサラ)
豊田市美術館でリヒター展を鑑賞
腹ごしらえも終わり、豊田市美術館へ徒歩で向かいます。豊田市駅からだと10分くらいですかね。
迷う道ではありませんが、要所に案内があるので、スムーズにたどり着くことができます。
この坂道を登っていくと、豊田市美術館があります。
豊田市美術館を訪れるのは2度目です。前回もこの坂道を登った記憶があります。
豊田市美術館に到着。
リヒター展は東京国立近代美術館でも同じ内容で開催されており、東京では2回見に行きました。なのでリヒター展はこれで3回目になります。
東京でリヒター展を見たときの様子はこちら。
アブストラクトペインティングの中でもこの作品だけは独立して1階の入口付近に設置されていました。
会場は混雑していて、特にカラーチャートの作品周辺が人だかりでした。
豊田市美術館は東京国立近代美術館と比較して天井も高く、広めの空間になっています。東京での展示と同じ作品を見ているのだけど、印象は結構変わってきますね。
1階にあったビルケナウです。
ビルケナウは東京国立近代美術館のほうが狭い空間で、閉鎖的な息苦しさが伝わってきて良いと思いました。
豊田市美術館のリヒター展で何といっても良かったのは、2階にあったアブストラクト・ペインティングの部屋。
東京国立近代美術館と異なり、広い空間で作品の間隔があるので、大きなサイズの絵画への完璧な没入体験となりました。室内が広いので他の人の干渉もありません。
先日映画館(ドルビーシネマ)で見たアバター2のように大画面に没入する感覚でしたね。
来た甲斐がありました。
東京の展示との違いとなるのが、こちらの新作Mood。
小さなサイズの抽象の水彩画で楽しめました。リヒターは油彩はもうやめたそうです。
ゲルハルト・リヒター展
会場:豊田市美術館
会期:2022年10月15日[土]-2023年1月29日[日]
休館日:月曜日[2023年1月9日は開館][2022年12月28日-2023年1月4日は休館]
開館時間:午前10時-午後5時30分[入場は午後5時まで]
https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/gr_2022-23/
リヒター展以外では杉本博司「エーゲ海」が印象に残りました。
リヒター展を見た後は、豊田市美術館の施設を巡ってました。見応えがある施設です。
リチャード・セラの作品です。サンフランシスコのSF MOMAにもあったし、他にもリチャード・セラとはよく遭遇する気がします。
駅から徒歩で来てる人もいるけど、それより車で来ている人が多い印象でした。さすが車の街の豊田市です。
知立でジャズ喫茶に立ち寄る
豊田市から再び名鉄に乗って知立まで戻ってきました。
次に知立に来るのはいつになるのか、そもそも来ることがあるのか分からないので、寄り道します。
ジャズ喫茶のグッドベイトです。
知立駅から徒歩数分で着きます。
有形文化財にしたほうがいいんじゃないか、というほどの漲る存在感です。
店内の風格は純喫茶の名店にも比肩。
メニューは飲み物オンリー。黙々と音を浴びる硬派なジャズ喫茶です。
浮世のことは何もかも忘れて音に集中できる空間で、とても良い時間を過ごせました。
私的には禁煙であれば更に良かったかなと。煙でモクモクしていなかったとはいえ。
知立から名鉄でセントレアへ向かう
豊田市から知立、セントレアまでは地図上はほぼ一直線上にあるのですが、電車だと知立から熱田神宮がある神宮前まで行って乗り換えなければいけません。直線で行ける距離を逆Vの字型に迂回します。人間の本能に反する経路なのですが、名鉄は速いのでそんなにストレスではありませんでした。ただ名鉄はいつも2分くらい遅れます。常に遅れているイメージです。
なぜ常に遅れるか調べたところ、名鉄の名古屋駅前後は上下一本ずつしか線路がなく、そこに本線の名古屋線をはじめ、支線の犬山線、常滑線、津島線など多数の各支線から電車が来るため、複線ではさばき切れず、どこか一つでも遅れると全路線に影響するためだそうです。
こちらのサイトを見ると分かると思うのですが、名鉄の路線図はかなりカオスです。凄いですね、名古屋線を中心に血管のように広がっています。これだと常に遅れるのも仕方ないのかなという感じですね。
さて、セントレア(中部国際空港駅)に到着しました。
すっかり夜になりましたが、ここから宿泊するホテル「フォーポイントバイシェラトン 名古屋 中部国際空港」まで歩いて行きます。
では。