訪問時期:2026年7月

今回が初訪問となる豊島です。高松港のチケット売り場では、豊島行きと直島行きの列が混在しており、どこに並べば良いのか分からないカオスな状況でしたが、適当に並んでたら特に問題なく購入できました。

高松から船で豊島の家浦港に到着。豊島の家浦港からはバスで豊島美術館に向かう予定でしたが、なんと28人までしか乗れなくて定員オーバーとなり、バスに乗車できませんでした!

列に並んでたらあと3人くらいで定員オーバーになってしまいました。残念。

Webで予約可能なレンタサイクルのお店は全て満員。さて、どうするかと思ったところで、港のバス停のそばにある土庄町電動レンタサイクルに空きがありました。このレンタサイクルは事前予約が不可なので、空きがあったのでしょう。何とか電動自転車を借りることができました。

豊島美術館近くの定番の場所での光景です。家浦港→豊島美術館はなだらかな登りの勾配が続き、体力を使います。最高気温36度の炎天下。日焼け止めは必須です。

帰りは下り坂が多かったのでスムーズでしたけど。

豊島美術館は内藤礼の作品「母型」のみが常設展示されてます。建築は西沢立衛で、2010年開館です。歩道をぐるりと一周した後、靴を脱いで館内に入場します。内部は撮影禁止です。

この作品は湧き出る水滴の動作がクローズアップされがちのようですが、風で揺らめく紐を眺めているときに最も時間の感覚を忘れました。

メインとなる空に向かって開かれた大きな開口部では、時に楕円曲線のような形状に揺らめく紐と、地を這う水滴との対比が見応えありました。

一方、森に向かって開かれた小さなほうの開口部では、森の木々を借景に揺らめく紐が、鑑賞者が内在するイメージを顕在化するようでした。個人的に豊島美術館のハイライトでした。

どちらの開口部も緩やかに揺らめく紐が大きな役割を果たしていました。気付くと50分ほど滞在していました。

雨天だとまた印象が変わるようですが、ここまで来るのが大変そうですね。

豊島美術館のショップ&カフェです。こちらも土足厳禁となっていました。休息と余韻に浸るにはぴったりです。

イオベット&ポンズ「勝者はいない─マルチ・バスケットボール」

せっかくの電動自転車があるので、もっと東側まで行ってみることにしました。おかげで島内の移動は容易でした。

クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」

ナイトクラブのように暗い空間でキックのように響く重低音の心臓音を鑑賞できました。島の東端にあり、ビーチもきれいな場所です。

ピピロッティ・リスト「あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)」

東端から少し西側に戻ってきました。小さな蔵の中で、天井を見上げるピピロッティ・リストの映像作品は蔵の雰囲気ともマッチしてました。

ただ、室内が暑すぎてサウナ状態で12分間の映像を観るのは難しい状況でした。訪問時期が適切ではなかったです。もう少し涼しい時期にじっくりと鑑賞したいところです。

青木野枝「空の粒子/唐櫃」

横尾忠則 庭のインスタレーション

家浦に戻ってきて訪れた豊島横尾館の作品です。ビビッドな色合いに塗られた日本庭園は、見たことのない種類のものでした。

大竹伸朗「針工場」

島の南側には塩田千春の作品などが展示されてて気になりましたが、船の時間や体力面を考慮し、次回へ見送ることにしました。次は未定ですけど。

豊島や直島は、船で渡る必要があるので不便ですけど、この船で渡るというプロセスが鑑賞者の感覚を研ぎ澄ますことにつながっているように感じます。以前の訪問時より新しい作品が増えている直島にもまた訪れたいと思っていますが、人が多そうですね。


追記1

豊島でランチを食べるのに利用した喫茶Teaオリーブです。家浦と唐櫃の中間くらいにあって、本数が少ないバスだと不便ですが、電動自転車だと気軽に立ち寄ることができます。穴場でした。


追記2

豊島に訪れるために滞在した高松では主に本屋カフェを巡って、うどん骨付鳥を食べてました。

本屋では「なタ書」は密度の高い芸術的な空間でした。カフェでは「ラボレームス」はしなやかな独特の感性で堪能しました。