訪問時期:2023年4月
名古屋で訪れたカフェや飲食店、観光スポットについて書いてみます。
今まで名古屋はじっくり滞在するということがなかったのですが、今回ある程度まとまった時間で滞在してみると、興味深いお店がたくさんあって名古屋は大変面白い街だなと思いました。
モーニングや名古屋めしといった観光客向けのものばかりではなく、名古屋の独特の居心地の良さは他の都市にはないもののように感じます。
喫茶クロカワ
店名とは全く違う名前の建築で通り過ごしそうになる喫茶クロカワでは、アールグレイティーとクリーム・ブリュレをいただきました。クリーム・ブリュレは濃厚でやや硬めで実に美味でした。
お客さんでいっぱいの人気店ですが、静けさが保たれており居心地は抜群です。店内には微かな音量でBGMが流れており、この絶妙な音量が静寂を引き立たせるポイントの気がしました。どことなくインスタレーションみたいでもあるなと思いました。
ボンボン
名古屋の純喫茶の顔というべきボンボンは、夜に訪問してもほぼ満席でした。純喫茶としての完成度が高い店内は比較的大きめで、ケーキは付設の洋菓子店でも販売しています。
印象的だったのは客層の幅が広く若い人たちから高齢者まで入り乱れているところです。ボンボンだけに限りませんが名古屋の喫茶店は客層の幅が実に広いです。駐車場が充実しているのも名古屋ならではです。
ちなみにレジで販売していたキーホルダーはAmazonでも売っています。
西原珈琲店 栄店
西原珈琲店 栄店は夜に訪れたら客が一人もいなく貸切状態でしたが、実は行列ができる人気店のようです。この店でふと注文した西原プリンは衝撃的でした。
初めはまあ普通かなと思い食べ進めていくと、アイスクリームが溶けてきてプリンやカラメルと混合していき、遂には他に類を見ない三位一体の味わいとなりました。プリンというより何か新しいジャンルのスイーツのよう。
店内はクラシカルな内装にクラシックがBGMで落ち着きます。
http://nishiharacoffee.com/about/nishihara/sakae/
ニューポピー
ニューポピーは四間道という町家と土蔵が並ぶ観光スポットの一角にあるネオ喫茶的なお店です。ガイドブックにもよく掲載されています。午前中に訪れたら、特に待つこともなく入店できました。3階の座席に案内され、眼下に2階の客席を眺めながら存分にくつろげました。
名古屋のネオ喫茶は東京と異なり客層の幅が広く、モーニングのカレーを頬張る中年男性3人組とか風来の一人客とか、様々な人種がいます。それが居心地の良さにつながっているのではないかと思いました。
モーニングは無料のセットもあるので私も店員に勧められましたが、ホテルで朝食を食べてたので断りました。
https://twitter.com/kissa_new_poppy
喫茶まつば
喫茶まつばはニューポピーのすぐ近くの円頓寺商店街にあります。1933年開店の名古屋で現存する喫茶店では最も歴史があるらしく、2018年にリニューアルしたそうです。
店内は現代的で清潔。装いからは歴史的なものは感じられません。しかしながら成熟された雰囲気が漂い妙に居心地が良いです。注文した柚子茶も美味しく、店内の雑誌を読みながら過ごしていると、街に居着いた気分になれます。店が長く続いている秘訣を理解した気がしました。
https://www.instagram.com/matsuba1933/
松月
四間道周辺でランチでもと思い散策中に発見した天ぷら屋です。スマホのGoogleMapで確認したら高評価だったので迷わず入店しました。店内はカウンターのみで目の前で揚げた揚げ立ての天ぷらを提供してくれます。
天ぷら定食を注文しましたが、揚げたての天ぷらはやはり一味違います。雰囲気もシックで落ち着くお店でした。昨今はGoogleMapのおかげでハズレのお店に入ることが格段に減りました。
http://syougetu-shikemichi.com/
支留比亜珈琲 徳川本店
名古屋以外ではとんと見かけないチェーン店の支留比亜ですが、その支留比亜の本店である徳川本店に行ってみました。
ここは全席禁煙ですが、支留比亜は店舗ごとにレギュレーションの差が幅広いようで、大須で見かけた支留比亜は喫煙目的店でした。さすがに煙がモクモクだと入店する気はおきませんよね。
支留比亜 徳川本店は、他の名古屋の喫茶店に共通する居心地の良さは健在で快適でした。木のぬくもりと、内部の暗がり、そして大きな窓から差し込む光が雰囲気を作ります。ミックスジュースも美味しかったです。
店の写真は撮ったつもりが撮っていませんでした。
http://silviacoffee.ecgo.jp/page0112.html
オッソ・ブラジル
大須の商店街はなにげにエスニックな店が目立ちますが、その中でもひと際目立つのがオッソ・ブラジルです。店構えなどノリが完全に南米です。行ったことないけど南米の香りが漂いまくっています。
オッソ・ブラジルでは小腹をみたすため揚げ餃子をテイクアウトしましたが、これまた南米的で日本では見かけない形状と味の揚げ餃子でした。近くの大須公園で食べるのも一興です。
ひつまぶし一葉
名古屋のひつまぶしの有名店のうなぎはほぼ中国産と聞きますが、ひつまぶし一葉は静岡産のうなぎを使用しています。半個室の店内で食べるひつまぶしは前回食した松坂屋のあつた蓬莱軒より数段上だと感じました。
ひつまぶしを食べて美味しい!と感じたのは一葉が初めてのことです。薬味やお茶漬けの食べ方の良さもこの店で初めて知った気がしました。このクオリティならうな重も気になるところです。あと旅行支援のクーポン券が使えたのも良かったです。
https://www.meieki-tk.jp/ichiha/
宮鍵
宮鍵は納屋橋にある古い外観のお店です。ここでもひつまぶしを頂きました。セットのうまきは美味しかったのですが、この店ではうなぎより親子丼などかしわ(鶏肉)のほうが値段も手頃で美味しそうな気がしました。
特筆すべき点は古風で風情がある店内の世界観で、本物の古風が体験できるところだと思います。旅行支援のクーポン券を使えたのは良かったです。
熱田神宮
初訪問となった熱田神宮は三種の神器の一つ草薙剣が祀られています。もちろん実物が見れるわけではないです。実物は現存する人ではおそらく誰も見たことがありません。
熱田神宮では本宮の横のこころの小径を経由する一之御前神社が鮮烈でした。神聖な場所のため撮影禁止であり、厳かな気配が漂ってました。同じこころの小径沿いにある清水杜の瑞々しさと陰影も印象的でした。
また境内にある樹齢1000年以上という巨木の楠木、その名も大楠は大きくて見応えがあり、大地や地球の生命力を感じました。というわけでサクッと寄るつもりだった熱田神宮でしたが、予想以上に印象深い場所になりました。
https://www.atsutajingu.or.jp/
四間道と円頓寺商店街
四間道と円頓寺商店街は隣接している観光スポットです。絵になる場所で、カフェや飲食店がたくさんあり休憩スポットにも困りません。
名古屋の道幅が広い道路と、都会的な空気に疲れたら訪れて一息つくのも良いかもしれません。
それではまた。