訪問時期:2022年8月

郡上八幡駅に着いて、街の中心地まで歩いていく。郡上八幡の観光の中心地は、郡上八幡駅からは徒歩で10分くらい離れたところにある。

郡上八幡駅から大きな交差点を抜けて、街の中心地へ向かっているところ。

おかしい。郡上八幡は観光地のはずが、人っ子一人いない。見かけるのは車ばっかり。同じように駅から歩いてる人、または駅に向かっている人がいてもいいはずなのに。

後で分かってきたのは、どうやら電車で観光に来る人は少数派みたいだということ。基本的に車や観光バスで訪問しているようだ。

駅から10分くらい歩いてようやく中心地へ辿り着くと、途端に人をたくさん見かけるようになった。本日は休日なので人がたくさんいる。一気に観光地っぽくなった。

さて、まずは事前に目星を付けていたうなぎのお店「魚虎」で昼食。長旅で水以外摂取していないのでさすがにお腹がすいた。

うなぎ屋恒例の混雑を避けるため、郡上八幡への到着時間も調節して、13時過ぎと少し遅めの時間に入店したが、待ち時間ゼロで案内。

注文はもちろんうな重!

注文から20分弱で配膳。炭火焼のパリパリ感がたまらない。うなぎが実に美味しい。ただ、タレが甘口なのは好みが分かれるかも。ちなみにタレが濃い目で甘いのは中部圏の特徴らしい。しかし、うなぎの質は高かった。

昭和5年の創業以来受け継がれてきた秘伝のタレを使ったうなぎ料理を味わえる【炭火焼 うなぎ 魚寅】。中部圏特有の濃さととろみ、甘さが特徴です。備長炭により地焼きにされたうなぎはサクサクジューシー。三河産か九州産のみを使用しており、季節によって身の脂や皮の硬さが変わる厳選された良質なうなぎならではの風味を楽しめるのも魅力です。

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店内は清潔でジャジーなBGMもかかっていて高級感もあって雰囲気が良かった。もち接客も良い。

うなぎを食べてエネルギーを得たところで街巡りを開始。こちらはやなか水のこみち。郡上八幡というと必ず出てくる象徴的な観光名所。写真だとよく映えてて、フォトジェニック。実物は意外とあっさりしているかな。でも良いところだよ。

吉田川のほうに向かって歩くと、目に飛び込んできたのがこちらのカフェ。南インドカレー、ネパール、オーガニックなど自分好みな文字が飛び交う、カフェ&マルシェ みきまま。こちらは後ほど入店することになる。

吉田川に面したカフェここち。休日ということもあり、大賑わい。先に紹介したカフェ&マルシェ みきままの隣にある。

吉田川にかかる宮ケ瀬橋。

この場所が中心地になると思う。

宮ケ瀬橋からの風景。絶景すぎて、思わず声を上げそうになった。

晴天のため、緑や青の色彩が鮮やか。流れる水の爽快感が半端でない。

宮ケ瀬橋からの風景の反対側。

こちら側も良い風景。

宮ケ瀬橋にかかる灯篭も風情あり。

この郡上八幡と書かれた灯篭は町の中に散在していて、街に彩りを加えている。側面には郡上おどりと書かれている。

郡上踊の提灯。

今回訪れた夏はちょうど郡上踊りのシーズンなのだけど、あえて郡上踊りの日は外して訪問。深夜まで行われる徹夜おどりというナイトクラブみたいなイベントもやっている。

宗祇水にやってきた。日本名水百選の第一号に選ばれた名水。水の町の魂を感じるスポット。

宗祇水のそばの清水橋より、小駄良川の風景。川遊びしている人が多数。清々しすぎる風景でここもグッとくるものがある

宗祇水の真上にある宗祇庵というカフェ。ジャジーなBGMを外でも流してて雰囲気が良さそうだった。

宗祇水への通路。とても絵になっている。

というか、郡上八幡は街並み全体が絵になっている。歩いているだけで楽しい。

真夏の猛暑となっており、疲弊すること確実で気が重いのだが、体力あるうちに郡上八幡城へ登頂することにした。さすがに郡上八幡城へ行かないのはあり得ないだろうと。

郡上八幡城へはこんな感じの蛇行した坂道をひたすら登っていく。

観光地に来たら見晴らしの良い高所へ行くためにプチ登山はお約束。これは世界共通。猛暑なので汗ダラダラだったけど、木陰が多くて直射日光を防げたのは助かった。

この道は車でも登れる。なので車で行くとプチ登山する必要はなし。ただ、道が細いのでミニバンみたいな大きい車だと結構大変そうで、何回も切り返してカーブを曲がったりしていた。

郡上八幡城の入口に着いた。

写真スポットとマークがされていた場所より城を撮影。

同じく写真スポットとマークがされていた場所より。ここも城がばっちり見えている。

入場料320円を払って城内に入る。

こじんまりとした城。

城内では様々な展示物を見ながら階段を登っていく。ミシミシと木の軋む音が鳴り響く。

写真は最上階の様子。

郡上八幡城の最上階の窓から見下ろした郡上八幡の街の様子。山に囲まれた盆地というのがよく分かる。

窓から扇風機のように風が当たるのが大変気持ちいい。

反対側の様子。

こちら側は観光地ではなく、市民が生活している場のような感じ。中央右寄りに見える亀の甲羅のような建物は郡上市総合スポーツセンター。

さて、郡上八幡城は登りは疲れたけど、下りは楽だった。

写真は下山したところで巡り合った柳町の町並み。

郡上八幡博覧館。

時間の関係もあって入館しなかったけど、今考えると入館しておいたほうが良かったかなと思う。

古い町並みとして観光名所になっている職人町。

風景のハマり具合に思わず見とれてしまって、しばらく佇んでしまった。

職人町の街並みは、こちらの長敬寺越しの画角のほうが有名かもしれない。ガイドブックにもよく掲載されている。寺越しだと確かに映えるが、実際に現地で見た感じだと、寺越しでないほうが心を打つものがあるように感じた。

職人町の道路の脇に張り巡らされた水路。

このあたりでようやく郡上八幡が水の町と呼ばれる理由が分かってきた。町中いたるところに水が流れていて、水流の音が小さくはない音量で響いている。そしてそれが大層気持ちいい。本日みたいに夏場の暑い盛りだと水の気持ちよさが顕著だ。冬はどんな感じなんだろうか。

先程とは反対側からとなる職人町の風景。長敬寺の方面を眺めて。

街中のどの家にもあるのが軒先に吊り下げられたバケツ。これは職人町のネーム入り。過去に火災があったので、防火対策とのこと。

こちらは職人町と鍛冶屋町の境界当たりの場所。どこを切り取っても絵になる町だなと。

ふと見上げると、山の上に郡上八幡城が見える。町のいろいろな位置から見えるので、やはり郡上八幡のシンボルと言えるかな。この町は小さいのにシンボルがいくつもある。

郡上おどりの像。訪問時はちょうど開催中のシーズン。しかしながら郡上おどりには一度も遭遇せず。

旧堀谷医院。大正時代の建築で、国登録有形文化財。

風情溢れる木造建築の合間に突如出現する大正ロマンな建物。線の模様が魅惑的な外観。中に入れないのは残念だけど、外から見ているだけでも楽しめる。

美濃錦。吉田屋という旅館に併設されているうなぎ屋。今回は訪問できなかった。次回郡上八幡へ訪問したら行ってみたいなと考えている。ちなみに読み方はみのにしきではなくて「みのきん」。

吉田屋は和室のみならず、洋室の部屋もあって、値段も手ごろなので宿泊するのも悪くなさそう。

流響の里。お土産屋さんと食事処がセットになった近代的な建物で、高速道路のサービスエリア的な場所というか。トイレ休憩などちょっと涼んだりするのに有用だった。

新橋から宮ケ瀬橋方面を眺めたところ。

川へ飛び込むのは危険という掲示があった。

郡上八幡旧庁舎記念館。八幡町役場と記されているので、役所だと思って入らなかった。古い建物を役所として利用しているのかと思ってしまった。お土産処や食堂や観光案内所があると知ったのは後日。入ってみたかった。

郡上八幡旧庁舎記念館の眼の前、大垣共立銀行をバックに凧のように浮いているもの。これは郡上おどりの期間中だからかな。

いがわ小径にやってきた。

ハラールレストランや菓子店など道中の個性的なお店も印象的だった。

いがわ小径は地味な観光スポットと思いきや、予想以上に良かった。静的で風情にあふれている。

水路には鯉が泳いでいる。途中には餌を販売している場所もあるので、鯉の餌やりを楽しむことができる。写真では少ししか鯉が写ってないけど、実際は大量に鯉がいて、その多さに驚いた。

いがわ小径の終点。いがわ小径は目立つ観光スポットではないけど、来てよかったと思えた。

さて、さすがに疲れてきたので一休みすることに。カフェ&マルシェ みきままに立ち寄る。南インドカレー、ネパール、といった文字が目立ってたが、よく見ると、オーガニックやヴィーガンという文字もあって、自然派のオーガニックカフェで、自分好みであるなと。

ルイボスティーとグルテンフリーのティラミスを注文。このカフェは卵、乳製品、動物性食材、白砂糖、化学調味料不使用。さらに無添加でグルテンフリーなんかもあって、素晴らしい!身体に優しいもので溢れている。そのこだわりは徹底的。とても気に入ったので、豆腐のガトーショコラを持ち帰り用で購入した。

さて、電車の時間が迫ってきたので郡上八幡駅へまた歩いて戻った。長良川鉄道は1時間に1本くらいしかないので逃すと結構面倒。

これから今晩宿泊するホテルがある郡上大和駅まで長良川鉄道を利用。暗くならないうちに移動したい。

来た時は気づかなかったけど、郡上八幡駅にはGJ8マンのパネルがあった。GJ8マンとは郡上八幡を愛したさくらももこが頼まれてもいないのに勝手に考えたキャラ。

今回、街をめぐってみて、さくらももこが郡上八幡を気に入った理由がよく分かった気がした。郡上八幡を訪れて正解だった。

つづく。