訪問時期:2021年11月

岐阜県飛騨市の神岡にある「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」に行きました。

宇宙の本を読んで、素粒子のこととか学んで、スーパーカミオカンデが気になってました。その後、るるぶ宇宙を読んでカミオカラボのことを知って、これは行ってみるしかないと。

朝の富山駅です。

この日は、富山から高山まで電車で行き、高山でレンタカーを借りて神岡に行くという予定です。

前日、宿泊していたダイワロイネット富山駅前から徒歩2分程度ですので、朝早い電車でも楽勝です。

7時58分富山発の特急「ワイドビューひだ」に乗車します。

ワイドビューひだの乗客は少なかったのですけど、ちょうど通学の時間帯だったらしく富山駅は人でごった返してました。

グリーン車です。3列編成です。

ワイドビューひだのグリーン車は新幹線と異なりコスパが良くて、少しの価格差でグリーン車に乗車可能です。

高山までは1時間30分ほど。車窓を楽しみました。さすがワイドビューです。

高山に到着。寒いです。

富山は東京と変わらない気温でしたが、高山は1段階寒いですね。

予備のダウンジャケットが活躍しました。

高山駅のそばにある本日宿泊するホテルに荷物を預けます。

レンタカーはホテルの目の前にある、ニコニコレンタカー高山駅前店を利用します。

今回は軽自動車ではなく、コンパクトカーをレンタルしました。山道が多いと思ったので。

飛騨古川にある道の駅で休憩です。

大雨でかつ霧が凄くて、山のほうがほとんど見えません!

そして、その見えない山の方面に向かっていくことになります。

目指す神岡は山の向こう側にあります。

飛騨路は冬用装備をという案内盤。

冬季は雪が降って運転が大変そうなので、その前に行かなきゃいけないなと思い、この時期にやってきました。

とはいえ、あと2、3日後には雪の天気予報だったのでギリギリでした。

山を越えて、スカイドーム神岡までやってきました。道の駅に併設されています。

山あいの鮮やかな紅葉と濃い霧が織りなす幻想的な風景、その風景の中に突っ込んでいく道中。

なんだか別世界のようなドライブでした。

道の駅の施設の横に、ひだ宇宙科学館カミオカラボがあります。

カミオカラボの入口です。入場無料ですが、新型コロナウイルスの影響で入場制限が行われておりました。

少し待てば入場制限が解除されて、入場可能です。

入口近くにあるワンダーシップの案内です。3つほど映像作品があります。

ワンダーシップはこちらの大きな半円のスクリーンに、決まった時間に映像が上映されます。

ニュートリノが宇宙を旅をするという映像作品が大迫力で、映像のクオリティも高く、本当に宇宙を旅しているかのような没入体験でした。

大きなスクリーンに視界が全て占有されて、臨場感がIMAX GTレーザーかと思うほどです。

どうせ公共施設で安っぽい映像なんでしょ?とは言わせません。結構本気で作ってるSF映像です。

スーパーカミオカンデの紹介の展示です。

本物のスーパーカミオカンデには部外者立ち入り不可なので、こちらのカミオカラボにて見学します。

光電子増倍管があります。

超高性能な光センサーで、これが張り巡らされているのがスーパーカミオカンデです。

光電子増倍管が張り巡らされたスーパーカミオカンデのサンプルです。

さすがに実物大はありえませんが、これだけでも錚々たる光景です。

違った角度より迫ってみました。これで宇宙の始まりの謎に迫ると考えるとある種の神々しさまで感じてしまいますね。

館内のスタッフより、下のほうも覗いてみてくださいと言われたので、下を覗いてみると、合わせ鏡になっていて、遥か下まで続いてる光景が見られます。

スタッフの方は、実際にスーパーカミオカンデを上から覗くとこのように見えるかもしれませんねとアナウンスしていました。確かにそうでしょうね。約40メートルの高さですから。

実際は水で満たされているので、水が注入される前のスーパーカミオカンデですね。

上のほうもスーパーカミオカンデの模様が貼られており、スケールの大きさを良く表現している展示となっています。

さて、こちらはニュートリノが物をすり抜ける様子を壁を通過するボールで表現しています。

上からボールがコロコロ転がって途中壁を突き抜けながら下に落ちていき、レトロ感覚で面白いです。

ニュートリノが水で発光する様子を表した展示です。

ピンボールのようなゲームになっています。

このピンボールは大人気で常に人が遊んでました。

子供たちも多かったです。

堅苦しい科学館ではなく、遊んで過ごせる科学館になっています。

ゲームのように体験型の展示が多くあります。

遊びながらニュートリノが学べるという、他に類を見ない施設です。

神岡鉱山の内部にスーパーカミオカンデなど研究施設がある立体展示です。

山の模型をスライドして横に動かせます。

山の模型を横にスライドして動かした状態です。

内部に施設がどのように存在しているかが分かります。

スーパーカミオカンデだけでなく重力波検出のKAGRAの説明もあります。

シリアスな映像でしたが、面白かったです。

ノーベル賞を受賞した梶田隆章博士と一緒に写真が撮れるコーナー。

出口付近には抽象画が展示されていました。

売店ではスーパーカミオカンデのグッズがたくさん売っていました。

売上の一部は東京大学宇宙線研究所若手支援基金へ寄付されるようです。

若手の研究者は厳しい状況が続いているとのことです。

陽子崩壊、暗黒物質、重力波、が印字されたマグカップやトートバッグです。

買わなかったけど、重力波のマグカップには少し惹かれましたね。

音響熟成のワインです。スーパーカミオカンデのラベルが貼ってあります。

今はアルコールを断ってますから買わないですけど、少し前だったら買ってたかもしれません。

自分の買った品物たちです。素粒子のクリアファイルやマグネット、缶バッチなど。

ノーベル天さまです。

ゆるキャラみたいで和みますね。

ちょうど昼時だったので、ランチを取ることにしました。

道の駅なので、レストランがあります。ひだ小僧という名前です。

店員さんがハキハキしていて気持ちのよい接客でした。

せっかくなのでおススメにあった飛騨牛を用いた「飛騨牛かつ定食」を頼みました。2530円。

価格なりの特別さがあったかというと微妙ですが、まあ普通に食べてしまいました。

後日、東京のチェーン店で1700円くらいする牛かつ定食を食べたら、この時より肉が美味しくないと感じました。

なので、この時食べた飛騨牛かつ定食はやはり美味しかったのだと思いました。

自分が味を分かっていなかったかも、もう一度食べてみたいですね。

2時間ほど滞在していて、出発する頃には、更に霧が濃くなっていました。

雨もますます勢いが増しているようです。

これから神岡を後にして、飛騨古川へ向かいます。

カミオカラボは期待通りで相当エキサイティングな施設でした。少しでも宇宙に興味があれば必見だと思います。

堅苦しくなく、かといって柔すぎず、絶妙なバランスで何より無料という寛大さ。

アクセスはそれなりに大変ですけど、訪れる甲斐があります。

では。

二間瀬敏史「宇宙大全 これからわかる謎の謎」

るるぶ宇宙