- シック&ベーシック ボルンに宿泊 ~カラフルなLEDカーテンで沈没~
何度目かのバルセロナに到着。空港でVodafoneのSIMカードをゲットし、おなじみの空港バスで、カタルーニャ広場へ向かう。10回券の切符を買って地下鉄で移動しつつ、バルセロナも早くSUICAのような交通系ICカード作ってくれないかなと思いつつ、ボルン地区へたどり着く。
そしてボルン地区にあるホテルへチェックイン。バルセロナでの1泊目に宿泊したホテルはシック&ベーシック ボルン。
シック&ベーシック ボルン、以前から宿泊したかったホテルなんだな。
前回、バルセロナを訪れたときは、違うホテルに泊まっていたんだけど、このシック&ベーシック ボルンの扉の前までやって来て、外観をチェキしていた。
そんな長年の希望だった割にはデザインに優れていてスタイリッシュくらいしか、前情報を持っていなかった私もどうかとは思うけどね。
ただ、実際に宿泊してみると結構予想外な部分が多かった。勝手に想像していただけだけど、ホワイトキューブの美術館みたいなホテルかと思っていた。宿泊棟と隣のドアにあるレセプションでフレンドリーでチャーミングなスタッフのお姉さんから説明を受ける。
そして満を持して宿泊棟へ。エレベータを乗って二階へ上昇する。
最初、何階かわからなかった。だって、部屋番号が「6番」としか伝えられない。何階の「6番」なのかさっぱり不明。しかし、このホテルはワンフロアだった。エレベータも2階しか止まらないから迷う必要なし。
エレベータを降りて、すだれをくぐると廊下。そして上の写真のようにドアの下に部屋番号が書かれている。目を惹くのはドアの前にはカラフルなすだれのようなもの。これをくぐって部屋に入るのだ。
だから部屋番号「6番」のみで問題なかったということか・・・。
廊下はこんな感じ。アートといえばそうなのかもしれないが、ラグジュアリー感に欠けるため、ラブホ的な装飾のような気がしなくもない。この辺が私の勝手な事前予想と大きく異なっていて、面食らった。正直、最初はピンとこなかった。慣れると良い感じに思えてきた。「耽溺」という感じか。
だから、ここはジワジワと感じてくるホテルなのかもしれない。
部屋の中もギミック豊富で見ごたえあり。奥に移っているWelcome packは中身を失念。あまり大したものではなかったような気がする。その下の三角形のテーブルみたいなのは、テーブルとしても使え、椅子にも使え、その他の多目的にも使えるという、妙なオブジェだった。その説明書きはなかなか面白かった。
テレビもすだれのようなものがかかっている。もちろんオープンするから邪魔で見にくいということはない。ちなみに、このすだれは、ライティングが変化して、色のパターンのコントロールが可能。赤、青、緑のグラデーションの変化や、様々なパターンの変化がプリセットで埋め込まれている。夜、照明を落としてその色の変化パターンを楽しむのは、結構楽しめた。
宿泊したのは窓に面した部屋。バルコニーとストリートが見える。
もちろん外はボルン地区。
ピカソ美術館もすぐそば。
バルコニーの椅子。可愛らしく、良い感じに見えるが、バルコニー狭いし、そこまでのものでもないな。このホテル、別に窓付き部屋である必要はなさそうだ。一番の楽しみがすだれのライティングだとするとね。しかも、睡眠のため窓を閉めて外光を遮断するのは結構難しかったぞ。
このホテル、水回りはやや残念。古いとは言わないが、新しくない感じはする。ここは5つ星ホテルではなく3つ星ホテルだ。そしてシャワールームは部屋の中にガラス張り。この構成はシンガポールのクラップスター・ブティック・ホテルと一緒だ。クラップスター・ブティック・ホテルのほうが後発なので、あっちが真似してるのだろうけど。
ちなみにシンガポールのクラップスター・ブティック・ホテルは私は泊ったことがある。その時は、クラプソンズ・ザ・ブティック・ホテルという名前だったけど。いつの間にか名称変更してる。改装でもしたのか。
こちらは共用スペース。フリードリングや軽いお菓子なんかがある。瀟洒な雰囲気。ホテル内でゆっくり過ごすというホテルでもないんだよな。なにしろボルン地区だから。すぐ外はボルン。このロケーションでホテルに閉じこもるというのもなんだかなという感じか。ボルンと一体化しているようなところが良いんじゃないかな。
共用スペース近くの写真。あと、ジムみたいのもあったので、汗も流せそうだった。ところで、レセプションの前がカフェになっており、このカフェ利用だけにシック&ベーシック ボルンに来るのも良いのではというほどの雰囲気があった。
夜はBarになってるだろ、と思ってこのカフェに行ってみたら、21時くらいには既にクローズしていた。残念。朝はブレックファーストやってるっぽいけど。知らなくて隣のバルに食べにいってしまった。
絵になる廊下の階段の写真。このホテル、高級感はないが、一つ一つのセンスは良いよね。家族連れには向いてないのは間違いない。若者向けだけど、熟練の大人でも楽しめるとは思う。意外とリーズナブルなのは好ましい。
つーわけで、シック&ベーシック ボルンでした。
宿泊時期:2016年12月