訪問時期:2025年4月
札幌芸術の森は南のほうにあり遠いので後回しにしていましたが、天候にも恵まれたので、一念発起して訪れてみました。
地下鉄で真駒内駅まで行き、路線バスを利用します。意外と近いしスムーズでした。

札幌芸術の森の入口です。

橋を渡って入場するのですが、北海道らしいプリミティブでワイルドな川を渡ります。
札幌芸術の森美術館

まずは札幌芸術の森美術館です。企画展でコスチュームジュエリーを開催していました。


ポール・ポワレ、スキャパレリ、ココ・シャネルなどコスチュームジュエリーの1910年代から1960年代の流れが展示されていました。ネックレスやブローチなど アメリカはヨーロッパと異なり王侯貴族の宝石文化がないからコスチュームジュエリーが受け入れやすかったという解説が印象的でした。なおごく一部の展示以外はほぼ撮影禁止でした。

藤原千也「太陽のふね」。中庭に展示されていた巨木を空洞にした作品です。
札幌芸術の森 野外美術館

美術館から坂を登って5分ほど、野外美術館にやってきました。
国内有数の7.5ヘクタールの敷地に65作家74点の作品が、起伏に富んだ芝生の上や木立の中にゆったりと設置されています。自然と彫刻を同時に楽しめる野外美術館ですが、悪天候や雪が積もる冬季は辛そうですね。



入場して早々いきなり私的ハイライトの作品と出逢いました。ダニ・カラヴァン「隠された庭への道」です。イスラエルの彫刻家の宗教的ともいえる神秘的な連作は神々しいです。この作品を観るために訪れた甲斐はあった、そう思えました。
ここからは気になった作品をピックアップ!

新妻 實「目の城’90」

福田 繁雄「椅子になって休もう」

安田 侃「間」

米坂 ヒデノリ「コタンクルカムイの詩」

小田 襄「方円の啓示」

木村 賢太郎「開拓の祈り (祈り=Ⅱ)」

環境造形Q「北斗まんだら」

順番通り進んでいくと、最後にはヴィーゲランの彫刻作品が5つあります。ノルウェー国外で屋外展示された例は非常に少なく、5点もの作品が1ヶ所に集められ常設展示されるのは、オスロ市以外では初めてとのことです。
ヴィーゲランといえば、オスロを訪れた時にヴィーゲラン彫刻公園で大量の作品に囲まれ、ヴィーゲランワールドを堪能した記憶が蘇ります。こうして旅と旅が繋がるのであります。

グスタフ・ヴィーゲラン「木の枝をすべりぬける少女」
正直、鬱蒼とした森の中にヴィーゲランはあまり似合ってないように感じてしまいました。特にオスロのヴィーゲラン彫刻公園と比べてしまうと。しかし、日本でヴィーゲランが見れるのは大変貴重です!
野外美術館は全部見るのに1時間半ほどかかりました。そんなにゆっくり見たわけでもないのですけど、一通り見て回るとなると結構時間かかりますし、軽い登山というかトレッキングです。天候には気をつけたいし、靴にも気をつけたいですね。