訪問時期:2024年11月
六本木を訪れたので、ちょうど期日の最終となっていた国立新美術館で田名網敬一展を鑑賞してきた。
展示室内では田名網敬一らしさが溢れた極彩色の作品が多く展示されていたが、私的にエキサイティングだったのはこちらの「生命誕生」という作品のシリーズ。
一つ一つがインパクトがあり格別だった。
なぜか物販ではポスターやポストカードには見当たらなかった。一般的には人気ないのか、残念。
もう一つ非常に気に入ったのは、「般若心經」という北斎みたいな波がアニメーションで動く作品。この展示の部屋のアニメーションは全て見応えがあった。
他にもタイの寺院を喚起させるような作品や、抽象図形のような作品に関心を抱いた。
突如描き始めたという大量のゴッホの模写!何か描いてないと気が収まらないのだろうか、いくつになっても尽きない作家の甚大な創作のエネルギーに感服した。
これらの作品は一般的に田名網敬一として想像される作風からは距離があると思う。予期せぬ出逢いだったが、私はこういう作品に惹かれるのだなと思った。
田名網敬一 記憶の冒険
会期:2024年8月 7日(水) ~ 2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで会場国立新美術館 企画展示室1E
鑑賞後は乃木坂のカフェドラペで小休憩。パンプキンプリンが他に類を見ないビターなテイストで、抜群にフィットした。このカフェはレアチーズケーキもオリジナリティがあるし、落ち着いた大人の雰囲気でお気に入り。
プリンといえば、少し前にいただいた神保町の眞踏珈琲店のプリンが哲学的で非常に感性に合ったのを思い出した。捉えどころのない中庸の味わいが、内省的な思考に誘うようだった。
私の嗜好にも変化が生じていて、以前はキャラメルなしのプリン本体の質が大切だったが、近頃はキャラメルなどの上モノを混じえた総合的な作品としてのプリンを求めるようになってきた。と言っても、そんな大層なこだわりでもないんですけねwww
追伸
国立新美術館に行く前に、六本木ヒルズのタイ料理店「クルン・サイアム」のランチでカオソイをいただいた。なんの気なく入店したのだけど辛すぎず甘すぎずで満足度が高かった。チェンマイで食べたカオソイに近い感じというか・・・。