訪問時期:2024年5月

ストックホルムで訪れた観光スポットについてです。


ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎はノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所として有名で、予約制でガイドツアーでないと観光できないのですが、何はともあれ訪れました。

指定時間に訪れて、20~30人くらいの観光客と一緒に回ります。ガイドによる英語での説明付きです。予定通り45分きっちりで終了します。

団体行動のため思うように動けないとか、団体なので人が多くて写真も撮りにくいという欠点はありますが、壮麗な建物を楽しめました。

写真はノーベル賞授賞式で晩餐会が行われる青の間と、舞踏会が行われる黄金の間です。

ストックホルム市庁舎はメーラレン湖に面した場所もおススメです。とても清々しく、ストックホルムを満喫できます。こちらは無料エリアなので気軽に行けます。


ガムラスタン

ガムラスタンはストックホルムの旧市街です。王宮やノーベル賞博物館などがあります。ストックホルム随一の観光地ですね。

風情がある建物に飲食店など観光客向けのお店がひしめきあっています。

ガムラスタンには細くて趣がある路地がいろいろあります。絵になる光景です。

こちらは世界で最も細い小道で、観光名所になっているところです。観光客がひっきりなしに通っているので必ず誰かいます。閉いところが苦手な人は厳しそうな場所です。


ノーベル賞博物館

ガムラスタンにあるノーベル賞博物館は、平和賞以外の歴代ノーベル賞受賞者の展示があります。ノーベル平和賞だけはノルウェーのオスロに展示されています。

宇宙とか人類とか各コーナーに分けられた展示で、人間がこれまでの歴史で積み上げてきた科学の成果が一堂に会しています。人類の知性と探求心の結晶がここにあって、かなり感動的でした。

広くないスペースですが、空間の雰囲気もよく、真実を追求していく学究心の純粋さで満たされています。

飛騨高山のひだ宇宙科学館カミオカラボで見かけたスーパーカミオカンデの光電子増倍管が展示されていました。日本から来た身としてはちょっと嬉しくなりますね。世界各地で訪れた場所がこのように結びつくのも旅の醍醐味です。

他に日本のものでは山中伸弥教授の本が展示されていました。しかもなぜか日本語の本がww。

ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンの展示があったり、、、

宇宙のコーナーにはブラックホールや量子もつれについての展示もありました。

いろいろな展示があって見てるだけでも楽しめます。

入口に展示されているノーベル賞メダルの大きなバージョンです。

ノーベル賞博物館はストックホルムで最も感銘を受けた観光スポットになりました。人類の知の結実が感じられる素晴らしい場所です。


王宮

王宮もガムラスタンにありアクセスしやすい場所にあります。

国王が実際に住んでいるのはドロットニングホルム宮殿というストックホルム郊外にある宮殿で、こちらのガムラスタンの王宮は執務で利用しています。

内部には、大広間、アンティーク博物館、王宮博物館などあります。地下にあったり別の棟になってる入口もあります。かなり広いので結構な時間をかけて見学しました。これまで馴染みが薄かったスウェーデン王室が身近に感じられ、貴重な体験でした。

王宮で印象的だったのは、実は外堀から見たときで、スウェーデン国旗がはためく橋が王宮まで伸びている光景でした。国家の力を感じる光景で、ヘルシンキでは見かけなかった光景です。ノルウェーのオスロにも王宮と広い敷地はありましたが、スウェーデンのそれはもっとパワフルで存在を誇示しているイメージです。

今回ストックホルムを訪れてスウェーデンには北欧の盟主とでもいうようなパワーがあるのだと感じました。人口や国土の広さもスウェーデンが一番なので当然ですが、王室の存在と歴史もあって、今まで知らなかったスウェーデンの北欧での存在感を知ることになりました。


国会議事堂(リクスターゲン)

リクスターゲンこと国会議事堂は通り過ぎただけですが、風格がある建物で圧倒されました。外観とは異なり中は現代的な造りになっているそうですけど。

ガムラスタンに隣接しているので気軽に通過できますね。


ストックホルム近代美術館

Moderna Museetことストックホルム近代美術館はシェップスホルメン島という離れ小島みたいな場所にあり、バスで行きました。

ヒルマ・アフ・クリントです。オランダのデン・ハーグで展覧会を観ましたが、スウェーデンの作家なので、やはり展示ありますね。オリジナリティが高い抽象画です。

他にスウェーデンの作家でNell Waldenの抽象画も気に入りました。

企画展はMaurizio Cattelanの彫刻の作品と、ストックホルム近代美術館の収蔵作品のコラボでした。

ストックホルム近代美術館は壁を全体的に使用した縦横無尽な展示方法が面白かったです。

地下のライブラリー的な空間にはピカソの作品が展示されてました。上半身裸で書いている姿が強烈です。

ショップではヒルマ・アフ・クリントのポスターが295SEKで販売していて気になりました。ポスターは持ち帰りが大変そうなんで、小さなポストカードを購入しました。

ストックホルム近代美術館は南部のマルメにも分館があるようなので、気になりますね。


スウェーデン国立美術館

スウェーデン国立美術館はスウェーデン王室のコレクションが基になっているということで、充実した作品と壮麗な建築が見ものでした。

レンブラントやセザンヌの作品も見どころでしたが、個人的にはハンマースホイが良かったですね。

ハンマースホイはデンマークの人なんで地理的に近いから収蔵されているかなと思ってましたが、やっぱりありました。コペンハーゲン国立美術館にも行きたくなってきます。

皆川明の企画展が開催されてました。他にも近代的な常設展もあり、幅広い内容の展示物でした。

スウェーデン国立美術館はレストランが利用しやすく、ランチで利用したのですがまた別項にて。

ミュージアムショップではCTH Ericsonというスウェーデンのブランドの帽子が売っていたので、購入してしまいました。CTH Ericsonは気に入ってるのですが、日本では入手しづらいというか売ってないのが難点ですね。


ヴァーサ号博物館

ヴァーサ号博物館には1628年に完成後初めて航海を開始したら、港からわずか1㎞ほど進んだだけで沈没してしまったというコントみたいな戦艦のヴァーサ号が展示されています。300年以上経った1961年に海底から引き揚げられました。

沈没した原因は設計誤りというか、開いている砲門から水が大量に入ってきたからだそうです。当時は死者もでて大変シリアスな問題だったと思いますが、今となっては笑い話にも聞こえてきます。おかげで後世に名を残す歴史的な船舶になりましたので。

というわけでヴァーサ号博物館は船が一隻展示されているだけですが、非常に楽しめました。人気が高いというのも頷ける内容です。


エステルマルム市場

1888年より営業する屋内市場のエステルマルム市場では何も食べませんでしたが、気軽で美味しそうな店ばかりでした。

フィーカの国なので、ケーキなどに目がいってしまいます。プリンセスケーキは別の店で食べてみたのですが、ブダペストケーキなんてものもあるんですね。

レストランもあるし惣菜みたいなのも売ってるし、取りあえず何でもあるという感じでしたね。ストックホルム中央駅からも地下鉄で一駅とアクセスも良いので、訪れやすいです。


Norra Tornen

Norra Tornenはストックホルム版のタワマンです。ブロックが積み重なったテトリスみたいな建物で、弩級のインパクトを放ってます。遠くからでも借景のように入り込んで目立つので、富嶽三十六景みたいに、Norra Tornen三十六景みたいなのが出来そうな勢いでした。

泊っているホテルがすぐそばだったので、真下まで眺めに行ったりもしました。

地震がきたらどうなるのかと考えてしまいますが、スウェーデンはほぼ地震がないそうです。

これは泊っているホテルのルーフトップテラスから撮ったものです。マンションなんで中には入れなそうですけど、立派な観光名所だと思いました。

Norra Tornenについては以下のサイトの説明が分かりやすいです。

OMA / レイニエル・デ・グラーフによる、ストックホルムの高層集合住宅「NORRA TORNEN」 | architecturephoto.net

最後になりますが、王立公園の桜です。ちょうど開花の時季だったらしく、ガムラスタンでも桜が咲いてるのを見かけたりしました。

日本っぽくて変な感じさえしますが、鑑賞している人々で賑わっておりました。