訪問時期:2024年4月

ヘルシンキ滞在中にエストニアのタリンまで足を延ばしました。ヘルシンキからはフェリーで2時間ほどの距離なので、日帰りで気軽に行くことが可能です。エストニアはシェンゲン協定加盟国なのでパスポートも不要です。

ヘルシンキからタリンまでのフェリーは主に3社あります。

  • Tallink Silja (多分最もメジャー)
  • Eckerö Line (↑と同じくらいメジャー) 
  • Viking Line (ややマイナー) 

今回は出発時間や帰路の時間を考慮して、最もメジャーだと思われるTallink Siljaのフェリーに乗ることにしました。行きと帰りで同じ会社のフェリーにすると往復チケットが安くなるのでお得です。

行き ヘルシンキ→タリン 10:30~12:30

帰り タリン→ヘルシンキ 19:30~21:30

フェリーの時間はこんな感じです。帰りが夜21:30だと遅いかもと、海外の夜の治安を心配しましたが、この季節の北欧は22時頃まで外が明るいので全然問題ありませんでした。むしろタリンを楽しむのはこれくらいの時間があったほうがちょうどよかったです。また、ヘルシンキは治安も良好なので夜でも安心です。

ホテルからトラムを乗り継いで、Länsiterm. T2という停留所まで行きます。ウエストターミナル2という港が眼の前にあります。

トラムを降りるとT2と大きく書かれたウエストターミナル2の建物があります。

ウエストターミナル2の中の様子です。広い待合室となっています。

チケットがないと中には入れません。チケットはもちろんスマホで購入可能で、QRコードで改札を通過します。

TALLINKのフェリーがやってきました。クルーズ船みたいな大型の船です。乗用車なども同時に運送します。

フェリーの中の様子です。かなり豪華で、ショッピングゾーンからカフェ・ファストフード・レストラン・バー何でもありの様子でした。ソファでくつろげるスペースもたっぷりあったので何の心配も要らないですね。

こちらは有料ゾーンで、ビュッフェなどあるみたいですが、2時間の距離でそこまでは必要ないかなという感じでしたね。

船内をいろいろめぐりましたが、結局はこういうスタンダードな座席が落ち着いたりします。静かでWi-Fiも使えて電源もありますからね。

ビュッフェは有料ゾーン以外にもあります。ピックアップしてレジで会計する方式です。また、ホットミールとして調理して提供してくれる料理もあります。

ランチはタリンでしようと思ってましたが、空腹になってきたのと、タリンではお店見つけられるか分からなかったので、船内のビュッフェでサーモンのサンドイッチを食べました。正直、味はいまいちでした。船内の料理にはあまり期待しないほうが良さそうです。

右側の写真はフェリー内の給水スポットです。今回の旅ではマイボトルを持参したので役立ちました。

タリンのDターミナルに到着。

地味にエストニアへ入国したのですが、パスポートコントロールがないので別の国へ来た感慨が薄いです。通貨もユーロでフィンランドと同じですし。

バルト三国の一つ、エストニアは人口133 万人の小国で、ロシアに面していてロシア系住民も一定数いますが反露感情が強い国のようです。エストニアはNATOに加盟してますので、そう簡単には侵攻されないと思いますが、脅威は存在しているのですね。

タリン旧市街に向かって歩いていきます。

モールなど近代的な建物があり、トラムが通ってる大きな道路を渡っていきます。

徒歩で旧市街までやってきました。旧市街へはいろいろ入り口があるのですが、直線的に距離が近いところから入ってみました。太っちょマルガレータに行くために一度旧市街から出ます。

太っちょマルガレータことエストニア海洋博物館です。1530年に完成された砲塔です。

太っちょマルガレータの脇から旧市街の中に再び入っていきます。

三人姉妹です。今はザ スリー シスターズ ブティック ホテルというブティックホテルになっているようです。

聖オラフ教会です。

ここは入場料が5ユーロなんですが、なんとキャッシュオンリーです今回の北欧の旅で周った4か国にて現金を使用したのはこの場所だけでした。他は全てのキャッシュレスでした。

聖オラフ教会の展望台がある尖塔の上まで階段で登っていきます。

狭い道の石段をすれ違いに気を付けながら登っていきます。どこかでこんなことした記憶があるような、、、スペインのバレンシア大聖堂で似たような階段を登ったことを思い出しました。

登りきると、狭い通路のスペースの展望台で360度の景色が見れます。

フェリーのターミナル側の眺望です。乗ってきたフェリーが見えます。

こちらは新市街のほうですかね。高層ビルが見えます。KGB博物館のある建物も見えます。

そして、言葉を失うほどメルヘンチックなタリン旧市街。絶景です!。しばらく佇んで景色を堪能してました。

聖オラフ教会は登るのは大変だし、現金の用意は要りますが、確実に訪れる価値はあります。タリンの旧市街には他にも展望台があるのですが、ぶっちゃけここがナンバーワンです。体力がある最初のうちに訪れておきましょう。

さて。タリン旧市街の散策を続けます。

のぞき見トムの建物です。建物の上の左端に眼鏡をかけたトムがおります。

突如現れて異彩を放つのはロシア大使館です。建物が抗議の旗に取り囲まれており、インパクトのある光景です。2024年2月に急死したナワリヌイ氏の旗が目立ちます。

タリン歴史地区として世界遺産となっているだけあり、このような雰囲気のある道の連続です。散策しているだけで気分があがります。

ラエコヤ広場です。ここがタリン旧市街の中心ですかね。テラス席のレストランがひしめいてます。

タリン旧市庁舎です。ラエコヤ広場に面しています。中には入れませんでした。6月1日~8月31日までの間しかオープンしていないようです。

タリン旧市庁舎にくっついているKooker Raekoja platsというスタンド式のカフェで少し休憩します。ミニパンケーキが美味しそうでしたが、ドリンクのみにしました。

ヴィル門です。ここから入るのがタリン旧市街とラエコヤ広場(旧市街の正しい観光の仕方かもしれませんね。

聖ニコラス教会にやってきました。中央の扉が入口ですが、しばらくどこから入るか分かりませんでした。重厚な扉ですし、あまり人が入っていかないので。

地下でチケットを購入して、改札ゲートで入場と、意外とモダンです。

聖ニコラス教会は14ユーロと、無料の大聖堂が多い中で強気の価格なのですが、かなり気に入りました。入場料のおかげか人も少なく静謐さが保たれていて雰囲気良いです。ステンドグラスも美しく、センスの良いカフェに来たみたいな気分になります。

上のフロアには展示室や展望台があって、もちろん階段でも行けますが、、、

びっくりすることにエレベータがあります!聖オラフ教会に続いて、ここでも階段はさすがに辟易するところでした。エレベーターで楽々上のフロアに行けます。

なるほど、それなりにする入場料はこういう設備投資に使われているのだと納得しました。

聖ニコラス教会の展望スペースからの光景です。一応四方の景色が見えますが、屋内の建物の隙間から見えるため、あまり開放的な光景ではありません。眺望は聖オラフ教会のほうが上回ってます。

聖ニコラス教会を出た後は、高台のほうへ登っていきます。

途中良さげなカフェを見つけたので、あとで入店することにしました。

城壁です。

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂です。入場無料ですが、撮影禁止です。

ロシア正教会の教会になりますので、エストニアの被支配の歴史を考えると少し複雑ですね。

パットクリ展望台と、展望台からの景色です。先に聖オラフ教会の景色を見ているので、正直がっかりしてしまうレベルです。

そういう意味では最後に聖オラフ教会を見たほうが良いのかもしれませんね。

コフトウッツァ展望台と、展望台からの景色です。パットクリ展望台よりは良いかなという感じですね。

展望台からの景色を順位付けするとこうなります。

聖オラフ教会 > コフトウッツァ展望台 > パットクリ展望台

ただ長い石段を登って体力を消耗することや、入場料がかかることからコフトウッツァ展望台もいいと思います。

高台に来る途中で発見したカフェに立ち寄って休憩します。

中庭の先にカフェがあります。

BogaPottというカフェです。

螺旋階段を上った屋根裏っぽいスペースの2階の居心地がとても良かったです。洞窟みたいに暗い空間ですが、実に落ち着きます。ヴォーカルジャズやスローでムーディーなBGMがベストフィットしてました。

上を見上げると天使が舞っています。カモミールティーとともに良い時間を過ごせました。スイーツもよさそうで気になりますし、1階や中庭の座席も良さそうですね。

このカフェはとても気に入りました。

高台からラエコヤ広場のほうに降りてきました。タリン旧市街はフォトジェニックな場所がありすぎて、写真の撮りがいがあります。さすが世界遺産です。

フェリーの時刻まで、少し時間がありましたので、ラエコヤ広場の隣接するカフェに行きました。KOFEMANです。

オープンな感じでこちらも居心地よかったです。アールグレイティーをいただきました。

本棚の背後のトイレは、神保町の眞踏珈琲店を彷彿とさせますね。って絶対つながってないと思いますがww

タリンのDターミナルに戻ってきました。

すぐそばにはモールがあって、スーパーやレストランなんかもありますので、早めに着いてこちらで食事も良いと思いますが、フェリーの時間があるので焦りそうですね。

20分前には搭乗開始ですので、一応早めにターミナルに戻ってきてます。

帰りのフェリー内で食事をしようとして、タッチパネル式で注文してPOKEを選んだらコンビニ弁当みたいな出来合いのPOKEでした。失敗しました。行きの食事で懲りたので、火を使って調理してくれる料理が食べたかったのですが叶いませんでした。

どうやら火を使った料理を頼みたければHOT MEALというセクションの中から選ばないといけなかったみたいです。

ヘルシンキに戻ってきました。21時40分頃なのですが、このようにちょうど夕暮れ前という感じで、まだ明るいです。北欧にいると時間間隔が狂ってきますww

というわけで、タリン旧市街は最高でした。ヘルシンキ滞在を1日つぶして行った甲斐がありました。なにげに物価が安いのも良いです。またいつか行きたいですね。