訪問時期:2024年4月
ヘルシンキ中央駅のCafe Elielで軽食を取った後は、そのまま観光に出かけました。
いつもならホテルに行って荷物を置いてから観光に出かけるところですが、今回は荷物がバックパックだということと、まだ朝早いこともあり、ホテルは後回しにしました。
ヘルシンキ中央駅から地下鉄で一駅、ヘルシンキ大学駅に来ました。マイナーな出口で地上に出たところです。
新宿から新宿三丁目という感じの距離感で、わざわざ地下鉄に乗る距離ではありませんね。実はヘルシンキの中心部はトラムのほうが移動には便利ですが、この時はヘルシンキの距離感がまだよく分かっていなかったので、最初で最後の地下鉄に乗りました。これ以降は全てトラムかバスで移動してます。真冬で極寒だったり雪が積もってたりだと地下鉄がよさそうですけどね。
ヘルシンキ大聖堂へやってきました。ひときわ目立つ街のシンボルです。ドイツ人の建築家カール・ルートヴィヒ・エンゲルのデザインによるもので、ロシア占領時代の1852年に完成したようです。
フィンランドは1917年にロシア革命で独立を果たす前はロシアに占領されており、その前はスウェーデンに支配されて、と長い被支配の歴史があります。
ヘルシンキ大聖堂から眺めた広場の様子です。派手さはないですが、心にしみるものがありますね。
ヘルシンキ大聖堂の内部の様子です。荘厳な装飾などはなく、いたって質素な造りでした。
エスプラナーディ公園まで歩いてやってきました。ヘルシンキ大聖堂から余裕で徒歩圏内です。
午前中というとこもあり、人もまばらで落ち着いていました。
エスプラナーディ通りでふと脇を見ると雰囲気の良いパティオがあります。
エスプラナーディ通り沿いにあるアカデミア書店です。
アカデミア書店2階にあるカフェ・アアルトで休憩しました。フィンランドの建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルトの名前が付いたカフェです。
このカフェ・アアルトの世界で唯一の支店が京都にあったのですが、2023年3月31日を持って閉店してしまったようですね。
カフェ・アアルトで頂いた、ブルーベリーパイと紅茶です。酸味が効いていて、日本ではあまりお目にかかれない傾向の高品質なブルーベリーパイでした。
静かで落ち着いていて、低めのランプが実に良い感じです。9時開店のところ、9:30に訪問したので始めはほとんど客はいませんでしたが、まもなく客がどんどん埋まっていき、人気のほどがうかがえます。人が埋まっても落ち着きが保たれているのはさすがですね。
店員のホスピタリティも一流で、早速ヘルシンキを満喫してしまいました。テーブルサービスですが、チップは不要です。英語メニューには日本語も併記されているので分かりやすいですが、逆に戸惑うかもしれませんwww
アカデミア書店の横にあるデパートのストックマンです。中に入ろうと思っても、休業日だったりしてタイミングがあわず入れませんでした。アアルトのデザインした家具があるArtekもすぐそばにあるのですが、同じようにタイミングが合わず入れませんでした。
デザイン・ディストリクトのほうへ歩いていきます。絵になる街角です。
風格がある建物です。欧州らしい光景ですね。
デザインディストリクトの飲食店が集う通りにやってきましたが、午前だからかまだ閑散としています。来る時間を間違えた気がしてなりません。
トラムに乗ってヘルシンキ中央駅に戻ってきました。ラシパラツィ広場です。
フィンランドの彫刻家、Kim Simonssonの作品が展示されていました。
ここで痛恨のミステイク!このラシパラツィ広場の地下にあるアモス・レックス(Amos Rex)という美術館に行きそびれました。定休日でもなかったので行けたはずですが、あることを知りませんでしたww
今回のヘルシンキ滞在ではキアズマ(ヘルシンキ現代美術館)、デザイン美術館、に定休日で行けなかったのが悔しかったのですが、更にアモス・レックスにも行けなかったとなると、、、次回にリベンジしたいですね!(いつになるか分かりませんが)
ラシパラツィ広場の横にあるカンピ礼拝堂です。
カンピ礼拝堂の入口はこちらにあります。入場無料なので気軽に行けます。
小さいながらも天井から柔らかい光が差し込み、敬虔さを感じる素晴らしい空間でしたが、残念ながら撮影禁止です。
カンピ礼拝堂の横には、カンピというモールというかショッピングセンターがあります。
カンピの地下にはバスターミナルがあって、少し離れた場所に行ってもカンピ行きのバスに乗ればここまで戻ってこれます。
また、ヘルシンキは駅のトイレは有料ですが、カンピやアカデミア書店などのトイレは無料なので、いちいちお金を払う必要ないのが嬉しいですね。
カンピでランチにすることにしました。上階のフロアにはいろいろ飲食店があるのですが、MUJIにしました。フィンランドに来てまで無印良品かい!というツッコミもなんのその。
一汁三菜と銘打ったランチの中からTOFU STEAKを選びました。カウンターで注文して席で待つ方式です。バックヤードか手前で食べるか聞かれるので、バックヤードをチョイス。配膳まで20分くらいかかって席でドキドキするのですが、もちろんちゃんとオーダーは通ってました。
豆富の味付けは照焼きみたいで、日本の定食みたいでした。これで15.9ユーロ。当時の円換算で2650円です。特に高価なお店というわけでもなく、カンピのレストランフロアではだいたいこれくらいの価格がエントリーラインでした。そんなこともMUJIを選んだ理由の一つですね。メキシコ料理屋のタコスも同じくらいの値段でしたし。
店の外からは見えないですが、店の奥のバックヤードはそこそこ広い空間があって、見晴らしもよくなかなか落ち着くスペースです。
ランチの後は観光再開です。トラムに乗って、ロックチャーチことテンペリアウキオ教会まで来ました。1969年に作られた岩石の内部にある教会です。
テンペリアウキオ教会の内部の様子です。この空間のみで8ユーロの入場料は、先のカンピ礼拝堂があの美しさに限らず無料だったことを踏まえると、ちょっと高価だなと最初は思いましたが、その思いは覆されました。
天井を見上げると渦巻き模様が広がっています。みなとみらい線の馬車道駅の天井みたいという意見は却下しますww。馬車道駅は2004年開業なんで多分逆です。
2階の座席からの様子です。差し込む光の具合と、ピアノ音楽のBGMで癒されます。
この教会は1階より2階から見るほうが断然良いですね。座席の最上段に座って 、結構長いこと宇宙的な空間美を堪能してました。写真で見るより実際に体験しないと分からない空間の美しさではないでしょうか。精神が浄化されるようでした。
テンペリアウキオ教会はヘルシンキのハイライトとなる体験でした。8ユーロの価値はあります!
テンペリアウキオ教会を見てからは、一度カタヤノッカにあるホテルに行って、荷物を置いて身軽になってから再び観光再開しました。
トラムに乗ってシベリウス公園にやってきましたが、柵で覆われてて入れませんでした。
何とか柵の間からカメラを突き出して撮ったシベリウス・モニュメントです。2024年12月までリノベーション工事中みたいなことが書いてありました。
シベリウス公園に入場できなかったことに気を落として、湖のように見える海辺の道を歩いていくと、通り沿いにカフェを発見。一休みすることにしました。
カフェ・レガッタです。この小さな小屋で注文しますが、みな外で飲食してました。写真に写ってませんが、囲炉裏があったりするオープンエアの広いスペースが手前にあり開放的な場所になっています。ローカルの人が多い印象でした。かなり賑わってましたね。
Clipperのペパーミントハーブティーをいただきました。カフェ・レガッタはシナモンロールが有名なようでしたが、このあともう一軒行きたいカフェがあったので断念しました。
アウトドアな雰囲気で本来のフィンランドらしさがあるのかなと思いました。訪問時は客が多くて騒がしかったですが、穏やかな内海の景色を眺めながらの休憩はリラックスできそうですね。
バスとトラムを駆使してホテルがあるカタヤノッカまで戻ってきました。ウスペンスキー大聖堂が見えますが、こちらも休館日で入場できませんでした(泣)。
カタヤノッカにあるJohan & Nyströmです。行きたかったカフェの一つです。
Johan & Nyströmでいただいたのはアールグレイティとアーモンド・クロワッサン!これは美味しいです!
実はシナモンロールを頼もうと思ってましたが、ショーケースを見たらアーモンド・クロワッサンがあったのでつい頼んでしまいました。期待は裏切られませんでした。全部食べてかなり満腹になってしまいましたが。
ポットサービスのアールグレイティーも非常に美味です。ちなみに宿泊したホテルではJohan & Nyströmの紅茶を茶葉で提供していたので、コーヒーのみならず紅茶にもきっと定評があるのではないでしょうか。
店内は2階席もあります。やや大きめの音量でレアグルーブ的なBGMが流れてて居心地もよく、Johan & Nyströmはまた訪れたいカフェですね。
Johan & Nyströmの前の通りからの景色です。遠くに高層ビルが見え、少し気になりました。ヘルシンキは中心地にはあまり高層ビルはないんですよね。新市街でしょうかね。
ウスペンスキー大聖堂です。休館日なのは分かってましたが、来てみました。
ウスペンスキー大聖堂がある高台から眺めたヘルシンキ大聖堂です。ヘルシンキ大聖堂が街でひと際目立ってるのが良く分かると思います。
手前の旗にはHOLIDAYと書かれています。これは休日ではなくて、ここで営業しているHOLIDAYというBarのことですwww
ヘルシンキ観光編はこれで一度終了です。次はスウェーデンやノルウェーを巡ってフィンランドへ戻ってきたときに、もう一度だけヘルシンキを観光しました。まただいぶ後ほどで。
追記
2024年6月追記
ヘルシンキを舞台にした2006年の映画「かもめ食堂」を遅ればせながら鑑賞しました。ヘルシンキのトラムや、カフェ・アアルト、マーケットスクエア付近などが登場し、観光映画としても楽しめましたが、これは訪問前に見るべきだったと後悔しました。なぜなら現地に実際に存在するかもめ食堂を見逃したから。すぐ近くまで行ったのに。
ちなみに現地でも実際にかもめ食堂をいう名で営業してるみたいです。それにしてもアカデミア書店とカフェ・アアルトの変わらなさは特筆ものですね。20年近く経っても映画のままです。
Ravintola Kamome (かもめ食堂)