訪問時期:2020年11月
目黒(最寄り駅は学芸大学)にあるHotel CLASKAにGoToトラベルキャンペーンを利用して、泊まりました。
CLASKAのオープンは2003年ということで、当時はかなり話題になったような気がします。最先端のデザイナーズホテルみたいな位置づけだったのではないでしょうか。かなり話題になっていましたね。
当時の私は旅したりホテルに泊まる習慣がなかった時代で、CLASKAはトレンドのスポットの一つくらいの認識でした。オープン当初に通りがかりで一度だけロビーを見に立ち入った気がします(実はよく覚えていない)。
そのCLASKAですが、なんと2020年12月10日で閉館とのことです。建物老朽化などによるものということで、その18年の歴史に幕を閉じます。
https://www.claska.com/news/2020/03/201220_finale.html
ということは、つまり、、、今回逃がすと永遠に機会が失われてしまう!
というわけで、GoToもあることだし、宿泊してみることにしました。
東横線の学芸大学駅から徒歩でCLASKAへ向かいます。商店街を抜けて、徒歩10分程度の道のりです。途中車の往来が多い道路を通っていくのですけど、昼間はともかく夜はちょっと危なそうな気がしますね。
目黒通り沿いにあるCLASKAへ辿り着きました。
上を見上げると、CLASKAの上層階が目に入ります。
入口です。
白地の壁に書かれたCLASKAの文字とロゴがカッコいいですね。実際はもうちょっと暗めの光なんで、そんなには白い色ではないのですけどね。
チェックインは1F の受付にて。スムーズに行われます。
今回、宿泊した部屋はROOM 504です。
スタッフが5Fの部屋まで案内してくれます。そして、部屋の内部の説明もしてくれました。ラグジュアリーホテルでもなかなかそこまでしないよね。ホスピタリティ精神が抜群でした。
また、その時にCLASKA周辺の飲食店の一覧表を渡してくれて、説明もしてくれました。
宿泊したのは平日だったこともあり、15時以降はレストランが休業、そしてルームサービスもなしという状況なので、飲食は外に出るしかありません。
正直、ルームサービスは楽しみだったので、事前に知っていたとはいえ、少しガッカリなのですが、その分学芸大学のおすすめの飲食店を教えてくれましたので良かったです。
部屋のインテリアです。
実は、最初見たときは、あまり大したことないかな~と思ったのですけど、この空間はずっといると徐々に馴染んできて、とても落ち着いてきますね。
調度品のバランスが絶妙すぎです。
柔らかい間接照明とともに、永遠のモダンとでもいうような空間です。京都の庭園のような静謐さを感じます。さすがCLASKA。
間接照明の光が見事に空間と調和しているんですよね。
良い感じに写真撮れなかったけど、この長方形の照明が最もお気に入りでした。
デスクの上の照明も光の曲線がとても優美ですね。
今回宿泊したRoom 504はModernというシリーズのお部屋ですが、CLASKAにはModernの他にもTatami、Contemporary、Storyというシリーズの部屋があります。
それぞれ個性が異なっていて面白いです。
ベッドです。シングルベッドが2台連結した形で、ツインにもできるようです。
寝心地などは、先日宿泊したアロフト銀座のようなホテルと比較してしまうと酷ですが、ゆったりと広かったのは良かったです。
クローゼットにはバスローブ、浴衣、スリッパなどがあります。バスローブがあるのは良いですよね。ちなみに、スリッパは一度手に取ったあと写真撮るために戻したので、わずかに位置がズレてます。
ミネラルウォーターは2本備えてます。CLASKAのロゴ入り!
こういう細かい気配り良いですね。
バスルームです。
古い建物なので、水回りは心配してましたが、杞憂でした。かなりキレイです。
シャワーの水圧は高くなかったですけど、実用上問題はないレベルでした。
なお、アメニティはMARKS&WEBです。
タオル類の配置のセンスも見習うところがあります。
トイレも新しい型式のもので安心。もちろんウォシュレットもあります
部屋の入り口です。
チェックイン時にスタッフが部屋まで案内してくれたので、廊下の写真を後で撮りました。
この、クラシカルなランプの光具合がたまりませんね。
5階の廊下です。腰壁のライティングが、雰囲気を創出しています。CLASKAは各階で廊下が全く異なっているので、それぞれ見るのも楽しめます。
さて、屋上にやって来ました。
屋上は24時間開放されていて、スタッフからも「東京タワーも見えますよ!」とおススメされました。
フローリングみたいなウッド調の台があって、居心地の良い空間になってます。
屋上から見る眺望です。西側です。
目の前の鉄塔が東京タワーの訳はなくて、調べたらNTTの鉄塔みたいですね。
きれいな光景ですけど、あともう少し早い時間だったら夕焼けがもっとキレイに見えたかもなと思ったりしました。
ちなみに左上に三日月が少し見えてます。
こちらは東側の風景です。東京タワーが見えます。
やっぱり東京タワーって良いですよね。華があります。
屋上からは階段を伝って降りていきます。
こちらは7Fです。5Fとは全く違う廊下の様子です。
ソファやテーブルがあってくつろぐことができますね。
こちらは6Fです。
床の青い絨毯が特徴的です。この青い絨毯が神秘的でとても良くて、次回、宿泊するなら6Fの部屋にしたいと思うほどでした。
6Fにある椅子です。手前の2つは瞑想にちょうどよさそうな形状をしていますね。
2Fまで降りてきました。CLASKA Gallery & Shop “DO”は休業日でした。残念。
こちらは1Fのレストランkiokuhですが、夜は営業していないので、学芸大学で飲み歩きをしてました。スタッフにおススメされたお店を中心に回ってましたが、どこもレベル高し!
今まで全然知りませんでしたが、学芸大学って実は美味しいお店がいろいろあるのだなと感心してしまいました。
◆
翌朝、屋上に来ました。昨日は薄暗い時間だったので、一面に広がる青空がすがすがしいことこの上なしです。
朝食は9時からスタートなのですが、予約できたのは9時30分からだったので。
本当は8時半から開始という朝食のルームサービスを頼もうとしたら、レストランの雰囲気を楽しむのをおススメされたので、現地のおススメには素直に従うことをモットーにしている私としては、9時30分で予約。
そのため、ちょっと朝は手持ち無沙汰になったたので、屋上で時間をつぶしてました。
東側の眺望です。
昨日は見えた東京タワーが朝もやの影響もあってかほとんど見えません。
しかしながら、朝もやが広がる都心の高層ビルは幻想的な光景でした。
こちらは西側。目黒通りが遥か向こうまで続いています。
9:30で予約した朝食です。1Fのレストランkiokuhははかなり混雑してて、実際に食事が運ばれてきたのは10時を回ってました。
正直、待ちくたびれました。。。
ですが、運ばれてきたオムレツたるや、とろけるような極上の味わい。前夜、学芸大学のバーで話に聞いた「CLASKAのオムレツは美味しい」という話は誤りではなく、純然たる真実でした。
さらにクロワッサンなど計3種類あったパンも非常に美味しくてびっくり。ここの朝食は質が高い!
CLASKAの朝食はホテルに宿泊してなくても食べられるそうですが、これで1500円(税抜)はお値打ちです。ホテルということを勘案して2500円くらいしてもおかしくないような気がします。
もう一度食べに行きたいくらいですけどね。
そして、この食後のコーヒーですけど、なんとFuglen Tokyoの豆を使用しているんですよね。私の嗜好とジャストフィット、超美味です。
えっ、Fuglenのコーヒーってこんなに美味しかったっけ?って思いました。
以前、渋谷のFuglen Tokyoには訪れてエアロプレスのコーヒーを飲んだことありますが、相当前で記憶が薄いのでまた行きたくなりました。
CLASKAのチェックアウトは12時。帰りは学芸大学ではなく祐天寺のほうへ歩いていって、興に乗ったので、中目黒駅まで歩いていきました。途中で美味しいコーヒーを飲んだりしながら。
◆
というわけで、CLASKAのステイを満喫しました。
モダンな空間美と独特のセンスは素晴らしいものがありましたけど、いくつかかなり気になる点もありましたね。
まず、壁が薄い!音がかなり聞こえる。
隣室か上階か不明だけどドタバタの足音や物音なんかも響いてました。朝、スタッフが隣の部屋に朝食を配膳しにやってきた時のメニューの説明の声が聞こえまくり。ここはレオパレスですか?というくらい音は響いてましたね。
ということは、こちら側の音も筒抜けということなので、なるべく控えめに過ごすよう心掛けました。いつもよりBluetoothスピーカーの音も小さめにしていたのですけど、もし響いていたらごめんなさいね。
あと、カーテンの隙間から朝日が漏れる。カーテンが窓の全面を覆うのが難しい造形で、中央や横からどうしても光が差し込んできます。これはいろいろ試したけど、無理でした。朝食は早くても9時からなので、朝はゆっくり寝ていたいところに、光が差し込むのはちょっと敬遠ですね。アイマスクがあると良いかもしれないです。
とはいえ朝食はワンダフルだったし、全般的にはとても楽しめる滞在でした。泊まる前のイメージと違ったのは、CLASKAは高感度な空間というより、静謐な滞在を楽しむためのデザインになっているのだなと。
いずれにしても、2020年12月には閉館してしまうわけで、2003年頃の話題性を考えると、兵どもが夢の跡、という感じがします。コンセプトを大きく変えることもなく長期間にわたって営業しつづけたという事実には感服してしまいますし、当初の発案や設計が優れていた証だと思いました。
それでは。