香港で宿泊したホテルはTUVEホテルである。ミニマリズムの美意識に貫かれたホテルということで一部で話題となっているホテルである。2015年にオープンしたのでまだ新しいホテルだ。
TUVEの外観は特に看板などないが、見逃しやすいということはない。スタイリッシュなビルなので一瞬でわかる。遠くからは見分けづらいので、ストリートが分かりにくいということはあるかもしれない。初回だけ。
右側の壁みたいな扉はSilver Roomというレストランで、夜にオープンする。Facebookを見るとランチはやっているようだけど、その時間帯に通らなかったので未確認。
エントランスをくぐると、世界が豹変する。キャリーバッグを転がしていると奥の隠し扉から用務員みたいな中年男性が現れてチェックインはこちらだとエレベータに案内してくれる。
チェックインは2Fのレセプションで行う。かなり暗い空間に、無機質な室内デザイン、クールビューティーな女性による案内。まさにブレードランナーの世界である。雨季だったので外は降雨。気分はさながらデッカードか。
エレベータで客室に向かう。10階だった。エレベータを降りると、ダークな空間から打って変わって、ホワイトキューブ的な白い空間。天井に部屋番号が記してあるので、それを確認して部屋に入る。
シンプルな空間。コンクリート打ちっぱなしの床が気持ちいい。キャリーも良く転がる。奥にあるキューブ型の木のテーブルの中に備品が組み込まれている。
椅子とケトルやコーヒーがある。また、テーブルを開けると、電話とスマホがあった。最近、部屋にスマホが付属するホテルが増えてきた感じがする。私は自分のスマホ使うのでホテルのスマホは使ったことないけど、ニーズが高いのだろうか。
意外にもベッドの質は高い。このホテルはデザイン先行かと思いきや、細部に渡って質が高い。
洗面、バスルームは大理石。浴槽はないけど、シャワールームがある。大理石のシャワールームは爽快だった。
シャワールームのアメニティ。LE LABO「SANTAL33」。良い香りだった。
LE LABOはニューヨークの高級ブランド。
ここだけでもTUVEのこだわり、細部の質の高さが伝わると思う。
TUVEで体験して以来、私はLE LABOにはまってしまった。
TUVEは朝食がないのが特徴。ホテルの外に食べに行くか、買っておいたものを室内で食べるしかない。ホテル周辺は飲食店が多いので、お店はたくさんあるけど、雨が降ると外出が不便になる。雨季だと不便。
今回私はホテルから徒歩2~3分のCafe EOSという店に行ってみた。天后駅のそばである。
このようにイングリッシュ・ブレックファーストを打ち出しているお店だ。
マッシュルームのオムレツを注文。まさにイングリッシュ・ブレックファーストという感じ。この店は内装がかわいいので雰囲気が良い。価格は茶餐廳の朝食よりはやや高め、80~90HKDくらいだったと思う。
天后はスイーツ地区としても有名らしい。TUVEホテルの真ん前には夜26時まで営業しているAuntie Sweetというお店がある。WEBでのレビューも高評価だ。ホテル周辺はもっと散策したかったが、滞在中の香港は天候が酷く、ほとんど土砂降りだったので、あまり散策できなかった。
・結論
TUVEに宿泊して一番良いなと思ったのは、街歩きから帰ってきてエントランスをくぐって、エレベータで部屋まで戻る時であった。香港の雑多な喧騒から、ホテルに入ると一瞬にして異空間へワープした感じが味わえる。この時のBGMが耽美的で、ジャズで例えるならECMのような感じで、センス抜群。建物と音楽がミックスされた実に良い演出だった。ホテルに帰ってくるたびに、あー良いホテルだなと常に感じていた。
TUVEは旅慣れた人にはとてもおススメです。
訪問時期:2017年7月
数ある香港のガイドブックの中でもこちらのananの香港特集はお勧め。とても分かりやすいし、見やすい。以前はKINDLE版もあったのに、今はKINDLE版は販売していないのが残念。TUVEホテルも掲載されています。