訪問時期:2024年5月
オスロの観光レポートです。
オスロパスというトラムやバスなどの交通機関乗り放題と各施設の入場料が無料になるチケットが販売されていてそちらを活用するとかなりお得にオスロを観光できます。3か所くらい回れば全然元が取れてしまいますので、オスロパスの1日チケットを購入して有効に活用しました。
ノルウェー王宮
王宮は外観のみで入場はできませんでした。街中から王宮までが参道みたいに広い道が続いているのが印象的で、さすが王宮という感じでした。
ノーベル平和センター
ノーベル平和賞の博物館です。平和賞のみオスロで授賞式が開催されるので、平和賞の博物館がオスロにあります。平和賞以外のノーベル賞はストックホルムで授賞式が開催されますので、博物館もストックホルムにあります。
今回の旅はストックホルムのノーベル賞博物館も訪れたので、ノーベル賞博物館をコンプリートしましたww
ノーベル平和センターは、ヨーコ・オノの展覧会が開かれてたのが印象的でした。結構広めのスペースを占有してました。常設か企画展かは不明です。
オスロ国立美術館
オスロ国立美術館はノーベル平和センターの隣にあります。
この建物は2022年6月にオープンしたそうです。
ムンク「叫び」です。ムンク美術館にも違うバージョンの叫びが展示されていますが、オスロ国立美術館のバージョンが最も良いなと思いました。
ムンクの作品は他にもありましたが、この2点は鮮烈ですね。左から「メランコリー」と「橋の上の少女たち」です。
ハンマースホイも展示されてました。いつもの女性の後ろ姿ではなく男性ですね。
他にもゴッホやピカソ、ブリジット・ライリーやオラファー・エリアソンなど近代から現代まで非常に多くの展示量がありました。インスタレーションもあり、ゆっくり見てたら終わらないので駆け足気味で見てたら、閉館時間になってしまいました。体力も相当使って疲れました。
展示スペースにはカフェもあるので、時間を取って休憩しながらゆっくり見て回るのがよさそうですね。
ムンク美術館
オペラハウスの隣にあるムンク美術館は、ムンクだけが展示されているムンク専用美術館です。ムンクはノルウェーの国民的画家なのでこの扱いになるのでしょう。
このインパクトのある建物は2021年10月にオープンしたそうです。それまでトイエン地区にあったのが移転しました。ガイドブックではまだ古い場所のままだったりするので間違えないようにしましょう。オペラハウスを目指していけば迷いません。
叫びは3パターンあって、それぞれ30分ずつ展示を入れ替え。同時に見れるのは1種類のみという構成でした。
なので叫びで見れたのは2パターンのみでした。
叫びに関してはオスロ国立美術館で鑑賞するほうが適しています。
ムンク美術館で最も衝撃を受けたのはこちらのThe Sunという作品です。オスロ大学のアウラ講堂に展示されている同作品の半縮尺の下絵バージョンだそうですが、とてつもないエネルギーを放射していました。
黄色の壁の展示スペースで、横と正面に他の絵画をお供に添えて中央に鎮座するThe Sunは禍々しさと神々しさが同居したかのようです。2024年8月25日まで開催の企画展TREMBLING EARTHでの展示内容になります。
オスロ大学のアウラ講堂の作品も見てみたいですが、月に2日程度しか見学可能な時間がないので、タイミングが合わないと難しそうです。
また、展示空間4隅の天井から吊り下げられたGENELECのスピーカーからノルウェーのアーティストDeathprodが展覧会用に作曲した「Let Me Be Forever Animal」というドローンの曲が流れてて、これがまたThe Sunと異様にはまってました。この曲は販売されてなく、企画展TREMBLING EARTHでしか聞けないようです。
The Sunは他にも小さなバージョンの作品があって、その一つは赤い壁の空間でノルウェーのアーティストのLost Girlsによる同じくTREMBLING EARTH用のエクスクルーシブ曲「Join The Sound」をBGMに展示されていて、そちらも良かったです。
2021年にリリースされたLost Girlsのアルバム「Menneskekollektivet」はお気に入りでよく聞いてました。
ムンク美術館は高層階からの眺めも良いです。ガラス越しですがオスロ・オペラハウスやフィヨルドを見れます。夜22時くらいまで開館しており、オスロ随一の観光スポットです。
1FにあったミュージアムショップでThe Sunのポスターを購入しました。郵送はノルウェー国内のみというので。持ち運び用の丸筒も売っていたのですが、サイズが大きくなるし、機内持ち込みで指摘されたら面倒なんで、丸めた紙のままで何とか無事に持ち帰りましたww
オスロ・オペラハウス
オスロ・オペラハウスは屋上からの眺望が見ものです。屋根を沿って歩いて簡単にアクセスできますので、オスロ・フィヨルドを見るのにうってつけです。
オスロ中央駅からも歩いて行けるのでちょっとした時間に寄れるのもいいですね。
アストラップ・ファーンリー美術館
アストラップ・ファーンリー美術館はアーケル ブリッゲの先端にある現代美術館です。訪問時はノルウェーの作家Leonard Rickhardの企画展が開催されており、コレクション展ではダミアン・ハーストなどが展示されてました。
美術館周囲のラディカルな建築や、敷地内から海越しに見るオスロ・フィヨルドなども見ものです。
オスロ大聖堂
オスロ大聖堂は、中心部にありオスロ中央駅からも近くアクセスしやすいです。中はそんなに大きくはありませんが、パイプオルガンなど印象に残りました。
アーケシュフース城
アーケシュフース城は13世紀にオスロ防衛のために建設された古城で要塞のようになっています。
城内にある教会はオープンの時間がまだだったので断念。ノルウェーレジスタンス博物館を見学しました。第二次世界大戦時、占領下ノルウェーの抵抗運動に関する博物館です。ノルウェーもそうですがヨーロッパでの第二次世界大戦の影響は本当に大きいのだなと感じさせてくれます。
ヴィーゲラン彫刻公園
フライトの時間が迫ってきてたので、超駆け足で周ったのですが、相当広い公園で、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン作品のみが展示されています。そのスケールの大きさも含めて日本ではありえないタイプの公園だなと思いました。のんびり散歩しにくるのにマッチしそうです。
アーケル・ブリッゲ
アーケル・ブリッゲは海沿いの繁華街で活気があふれています。
アーケル・ブリッゲより、行きかうフェリー越しに見るアーケシュフース城です。映えていますね。
アーケル・ブリッゲの端にフードカートを発見!。こちらで食事することにしました。
フードカートのアジア系の店でBeef satay & springroll rice noodlesというのを注文してみました。牛肉、春巻き、野菜、米麺の組み合わせに甘めのソースが良い感じで美味しかったです。これで199nokです。2800円くらいですね。
オスロ市庁舎の広場にベンチがあるのでそこで食べてる人が多かったです。ノルウェーに限らず海外は日本と違って街中にゴミ箱があるので、食べ終わった後の容器など捨てる場所にも困りません。
ちなみにオスロ市庁舎は休館日で入場できませんでした。
フグレン
オスロでは時間がないこともあり、訪れたカフェはこのフグレンだけです。日本にもいくつかお店がありますね。
ちょうどお昼時だったためか、混雑しており、ギリギリ店内に座れました。ビンテージ家具のインテリアで、混雑しててもいい雰囲気が保たれて、落ち着いてます。
フグレンではアールグレイティとスコーンをいただきました。スコーンは見た目は大雑把ですが、味はかなり冴えてました。甘さ控えめで美味しかったです。さすがフグレンといった感じの高品質です。
周囲を見渡すと観光客的な人もいますが、どちらかというとローカルの人が多く、ふらっとっ休憩しにきたり、のんびりしにきたり、PC作業をしてたり、とそれぞれ思い思いの時間を過ごしている印象。スノッブな感じはなく、街に根付いてる感じでした。とても好印象です。
あと、なぜかたいやきを売っていましたwww。海外では珍しいのかもしれませんね。
オスロ・フィヨルド
オスロ・フィヨルドは(地質学上はフィヨルドではないそうですが)、ドラマチックな絶景ではないものの、静かな美しさを漂わせていて、見ていると心が清められる思いです。
ムンク美術館、オスロ・オペラホールといった場所からその景色を堪能できますが、個人的に気に入ったのは、アストラップ・ファーンリー美術館からの風景でした。遮る物が少なく、美術館のパブリックアートとともにリラクゼーションスポットの一角を形成しています。