今回の香港は、香港の観光はほとんどせず、中国の深圳が主な観光となった。2年前にも深圳を訪れて、圧倒されたが、今回は更に圧倒された。深圳を一言でいうならスマホとQRコードの近未来都市。
まず、深圳の行き方。MTRを乗り継いで、国境がある落馬洲駅まで行く。
深圳へは羅湖駅から徒歩で国境を渡るのが一般的だが、今回はもう一つのメインルートである落馬洲駅から行くことにした。目的地が近いのと、羅湖駅は以前使用したことあるからだ。どちらもMTRの駅があるので同じような感じで国境は超えられる。
落馬洲駅の国境越えは快適だった。羅湖駅の国境越えに比べると、落馬洲駅のほうが人が少なく、モダンな気がした。目的地にもよるけど、私は落馬洲駅を利用することをお勧めする。
国境を超えると、深圳地下鉄の福田口岸駅につながる。だが、ここで戸惑った。どうやって切符を購入するべきか分からなかったからだ。ATMで100元紙幣を引き出し、その100元で深圳通というICカードを自動販売機で購入することで解決した。深圳通も何種類かあって、最も前面に出ていたアニメのキャラ模様のはキツイのでなんとかベーシックなものを見つけて購入した。QRコード決済が出来たら苦労しなさそうだったけど。
深圳で、地下鉄で福田口岸駅から向かったのは侨城东(Qiaocheng East)駅。読み方はチャオチョンドンでよいのでしょうか。
駅前の光景。ここからザOCTハーバーまで徒歩で向かった。15分程度なのだけど、猛烈に暑い。
ここの地区は緑が多い。この緑の多さは深圳のイメージとは違った。どちらかというとシンガポールみたいだ。
南山区緑道地図という道端の看板。緑をアピールしているみたいだ。中国というより欧米的な地区のように感じた。
気になったのが同じ形式の自転車が大量にあること。この時はわからなかったが、後ほど調べてみたらシェアサイクルみたいだ。QRコード決済と同様に、このところ急激に深圳で普及しているとのこと。以下のサイトが参考になりました。
黄色の自転車が ofo 、赤が mobike 、青がbluegogo
ということらしく、自転車のカラーリングごとに運営会社が異なるようだ。スマホを使って利用するらしい。ぜひ利用してみたかったが、ツーリストじゃ手続き難しそうだった。
OCTハーバーに来た目的は、このteamLabの展覧会「teamLab: Dance! Art Exihibition, Learn & Play! Future Park」であった。内容については次項で記します。
隣接する歓楽海岸購物中心(O’Plaza)というモールで、食事をとる。野米(WildRice)というレストランに入店し、麺類とサラダを注文したのだが、なにげに美味しかった。ちゃんとしたレストランのようだった。支払いは銀聯カードを利用。今回い深圳で、現金を使ったのは、入国後に深圳通を買ったときだけで、あとは全て銀聯カードで済んだ。
このモールはゆとりがあって高級感もあった。新宿アイランドタワーでおなじみのLOVEの彫刻もある。ロバート・インディアナ作です。
OCTハーバーと歓楽海岸購物中心の地図。
さて、展覧会を鑑賞後は、また侨城东(Qiaocheng East)駅に戻るのだが天候が急変。土砂降りの雨だった。東南アジアのスコールのように短時間で止むのではなく、長時間に渡り強い雨が降るようだった。ので、強行軍で駅まで戻る。小さい傘はあったが、かなり濡れてしまった。歩道の水たまりも激しいことになっており、気分はジャングルを突破する探検家であった。
このまま香港まで戻りたい気分だったが、せっかく深圳に来たのだからここに行くしかないということで、地下鉄で華強北に行くことにした。華強北は言わずと知れた東洋一の電気街。秋葉原を軽く超えた超巨大な電気街。
華強北に来たのはいいが、猛烈な雨。ちょうど雨季だったということもあるのだろうけど、ここまで強いと観光どころではなくなってくる。華強北は2年前に比べて工事中のところがだいぶできあがってきて、急速な発展が伝わってきたけど、雨の強さも同じくらい伝わってきてしまった。
華強北にて一層目立ってたのが、QRコード決済、アリペイ(支付宝)とWeChatペイ(微信支付)の2つの決済用QRコードは本当にどこでもあった。現金やクレジットカードよりQRコードなのである。
電気街でもノートPCの裏面にQRコードを貼り付け。これ以上なくシステムが分かりやすい。
露店もQRコードを全面に打ち出している。華強北だけでなく深圳の全体がそんな感じであった。
この露店も小さいながらも2つのQRコードが確認できる。深圳はスマホ決済社会というのはリアルな話だった。話には聞いていたが実際に見るとかなり衝撃だった。当然QRコードで支払いをしたくなったが、中国の銀行口座がないと難しそうだった。
これはアリペイのポスター。WeChatペイのほうがシェアが高いと聞くけど、アリペイも十分に目立っていた。スマホ前提の社会構成となっているところは未来都市と呼ぶに相応しい街だなと思った。
華僑北のあとは、福田口岸から行きのルートを逆に辿って香港へ戻った。夜になってしまった。日帰りでも楽しめたが、猛烈な雨に阻まれて不完全燃焼感も残ったので、深圳にはまた訪れたいところ。
訪問時期:2017年7月
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